先日、2020年度秋季仏検準一級を受けにいきました!
なんとか合格できたので、試験当日に向けた対策や準備ついて解説していきたいと思います。

合格基準点から7点…
ギリギリでした(笑)
2度目の受験ということもあり、試験本番の流れや問題の構造、回答のコツをきちんと把握しておくことができたのが良かったのかなと思います。
仏検準一級は年に1度しか受けられないので、過去問での練習を繰り返してから試験に臨みましょう!
仏検準1級・筆記試験について
仏検の一次試験は大きく分けると、知識問題、読解問題、書き取り問題、そしてリスニング問題から構成されています。
過去のデータを見ると合格基準点は70点前後で合格率は約25%とくらいと言ったところでしょうか。今回の試験も合格点69点・合格率25%と例年通りでした。
仏検公式ホームページに掲載された模範解答を使って今回の試験を自己採点してみました!
問題 | 問1 | 問2 | 問3 | 問4 | 問5 | 問6 | 問7 | 問8 | Dictée | 聞1 | 聞2 | 合計 |
採点 | 2 | 3 | 2 | 4 | 4 | 16 | 8 | 7 | 13 | 8 | 10 | 76 |
満点 | 10 | 5 | 5 | 10 | 5 | 16 | 15 | 14 | 20 | 10 | 10 | 120 |
個人的に考える仏検準1級一次試験の攻略法
僕が今回の受験で意識していたことは『75点を取ること』でした。
過去問で試験対策を行っていたときに、高得点を取ろうと知識問題に時間を割いていると逆効果になること多かったからです。
先ほど言った通り基本的に合格ラインは70点前後なので75点取ることができれば大抵は合格できます。
『捨てていい問題』と『しっかり時間をかける問題』をあらかじめ決めてから本番に挑みました。
では、それぞれの問題の特徴について紹介します。
筆記試験大問1:名詞化 (nominalisation)
多分これが一番難しいです。受験者全体の正答率は約25%だそうです。
知らない単語は考えても出てきません。単語ひとつにつき1点なのであまり時間をかけずに次の問題に行きましょう。1つか2つ取れたらラッキーくらいに思っておくのが良いと思います!
知らないときは無理やり自分で新しい言葉を生み出すことになると思います。その場合は、虫食いカッコの前の冠詞をチェックしましょう。名詞の性別が分かれば選択肢を少し絞ることができます。
男性名詞に多い語尾:”age” と “ment”
女性名詞に多い語尾:tion, sion, té, ence, ance, eur, ie, ure, esse, etc
こういった語尾に当てはめてみて、自分の中でしっくり来るものを解答してみましょう!ただ、不規則なものも多いので注意が必要です。
名詞化については、以下のYouTuberさんがとても素晴らしい資料を配布していらっしゃったのでぜひ参考にしてみてください!
筆記試験大問2:多義語 (mot polysémique)
こちらも知識が問われる問題です。
二つの文の虫食いに当てはめるのにふさわしい単語を語群から選びます。大体の人は2択まで答えを絞れるかと思います。
2択まで絞れたら消去法で選ぶようにしましょう!
「一つ目の文にはバッチリだけど、もう一つには当てはまりそうにない、、」という単語と、「二つともパッとこないけど、、」という単語があると思います。この場合は後者が正解という例が多い気がします。

適当な解説ですみません!笑
筆記試験大問3:前置詞選択(préposition)
こちらはイディオムの知識が必要になってきます。
5点分の得点しかないのであまり悩む必要はないと思います!普段からフランス語の文章の音読などをしていれば、口が覚えてるということもあるかと思います!
筆記試験大問4:動詞の活用(conjugaison)
文章に相応しい時制を選ぶためにも、前後の文章の意味をきちんと把握するようにしましょう。
三人称単数ER動詞の場合、活用の選択肢は以下のようになります
このような動詞の活用法があります。
条件法や接続法の文法のルールは少し複雑なので、試験前にきちんと確認しておきましょう!他にも形容詞の♂♀、代名詞la/lesの後の過去分子の♂♀の違いにも気をつけたいところです。
筆記試験大問5:文章穴埋め
この問題では読解力が試されます。文章全体の意味を理解できるように努めましょう!
筆記試験大問6:文章内容一致
問6は全問正解で16点入るので、ここで得点を稼いでおきたいところです。
全得点の1割以上も占めるこの問題、実はそんなに難しくありません。飛ばし読みするのではなく、落ち着いて内容を掴むように心がけましょう。
テキストは3〜4段落で構成されているので、段落ごとに対応する問題について答えていった方が効率的だと思います!
引っ掛け問題がたくさんあるので設問はしっかり読むようにしてください!
筆記試験大問7:日本語要約
フランス語のテキストを読み、尋ねられた内容について25〜45文字程度の日本語で回答します。
先に日本語の部分を読んでおくとフランス語の文章の内容が入ってきやすいです!模範解答を見ると、あまり情報を詰めこまなくても、要所を一言でまとめるくらいで十分だと思います!
筆記試験大問8:和文仏訳
3〜4行の日本語の文章をフランス語に訳します。
テキスト自体は簡単そうに見えますが、いざ訳すとなると難易度が高いんですよね。日記を付けたり、独り言でも良いので普段からアウトプットすることを心がけたいですね!
接続詞などをしっかし覚えておくと文章が滑らかに繋がります。
当日頭に入れておきたいこと
- アクサン記号を付け忘れ・単語の性別に合った語尾をしているか見直す!
- フランス語は同じ単語の繰り返しを嫌う!
- ”直訳”しなきゃいけない訳ではないということ!(できればフランス人の言い回しに近づけたい)
書き取り問題 (Dictée)
フランス語の書き取りです。
普通の速さ→ゆっくり→普通の速さ と音声が3回再生されます。
1度目の再生ではメモを取ろうとするのではなく、内容を理解することに全集中しましょう。話し手の性別、周りの状況などしっかり把握しておくことで2回目の書き取りがスムーズになります。
書き取れなかったところには印などをつけておき、最後の再生で逃した部分をしっかり拾えるようにしましょう。
記号に関しての補足
: deux-points
? point d’interrogation
! point d’exclamation
“ Guillemets “

アクサンテギュ”é” や女性を表す”e”などを忘れないように見直しましょう!
聞き取り問題1:文章穴埋め
別の紙にメモを取ったりするのではなく、直接穴埋めをしていくのが個人的にベストではないかと思っています。
というのも、こちらの解答の10個の単語のうち8個くらいは音声に読まれる表現がそのまま入ります。残りの2割は少し内容にそって表現を変える必要があります。
聞き取り問題1:内容一致
こちらの問題でも8〜9割ほど取りたいてすね!
テキストが3回、問題文が2回ずつ読まれるのでしっかりとメモしながらリスニングに取り組みましょう!引っ掛け問題もいくつか混じっているので慎重に考えてみてください!
まとめ:仏検準一級一次試験の対策と感想

最後まで読んでいただきありがとうございます。仏検対策の参考になれば嬉しいです!
大問6、ディクテ、聞き取り問題で8割、その他の問題で半分正解するとで77点になるので合格点に届きます。こう考えると意外と気楽になるのではないでしょうか!
ちなみに僕が使用した参考書はこの二つです
次は、2次試験対策について書いてみたいと思います!
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