先日、2020年度秋季仏検準一級を受けにいきました!
実は2回目の受験。去年のリベンジ!ということで張り切って受験会場に向かいました。
コロナの影響で春季試験が無くなり、たくさんの方が参加されるのかと予想はしていましたが意外とそうでもなかったようです。準一級の受験者は年配の方が多く、僕以外に学生の姿は見えませんでした。それが良かったのか、とても落ち着いて試験に臨めました。

では早速、試験内容や対策勉強について振り返ってみようと思います。
仏検準一級の筆記試験を受けた感想

テストを受けてみて、去年に比べて今年は簡単だったのかなという印象を受けました
過去のデータを見ると合格基準点は65〜70くらいと言ったところでしょうか。今年は受験後の模範回答の配布はなく、ネット上でダウンロードするようにと指示されました。
仏検公式ホームページに掲載された模範解答を使って自己採点してみました!
問題 | 問1 | 問2 | 問3 | 問4 | 問5 | 問6 | 問7 | 問8 | Dictée | 聞1 | 聞2 | 合計 |
採点 | 2 | 4 | 2 | 4 | 4 | 16 | 10 | 7? | 15? | 6 | 10 | 80 |
満点 | 10 | 5 | 5 | 10 | 5 | 16 | 15 | 14 | 20 | 10 | 10 | 120 |
誤差を考えると75〜85点といったところでしょうか、またしてもギリギリな点数をとってしまいました。笑
特に準一級は及第点の変動が激しく、僕自身、和訳問題やDictée(書き取り)の問題がどこまで厳しく採点されるのかというところがまだ掴めていないので少し不安ですね。。
合格基準点に一点届かず落ちた去年に比べればとても手応えはありました!

戦略を立てて問題に挑む重要さを学びました!去年時間が足りずに終わってしまった反省を生かせることができたおかげで今回の時間配分については完璧でした!
今回は試験前にいくつか過去問を解き、試験本番の流れや問題の構造、回答のコツをきちんと把握しておくことができたのでそれが良かったのかなと思います。
仏検準一級の筆記試験において気をつけたい点
個人的に考えるそれぞれの問題についての攻略法について紹介します。
詳しくはこちらの記事からどうぞ!


まだ合格が確定した訳ではなく説得力に欠けるので、もっと詳しい解説記事は正式に合格してから書こうと思います!笑
ちなみに僕は仏検公式ガイドブックを使って対策しました。
問1:名詞化 (nominalisation)
多分これが一番難しいです。受験者全体の正答率は25%ぐらいだとか!
知らない単語は考えても出てきません。単語ひとつにつき1点なのであまり時間をかけずに次の問題に行きましょう。1つか2つ取れたらラッキーくらいに思っておくのが良いと思います!
知らないときは無理やり自分で新しい言葉を生み出すことになると思います。その場合は、虫食いカッコの前の冠詞をチェックしましょう。名詞の性別が分かれば選択肢を少し絞ることができます。
男性名詞に多い語尾:”age” と “ment“
女性名詞に多い語尾:tion, sion, té, ence, ance, eur, ie, ure, esse, etc
こういった語尾に当てはめてみて、自分の中でしっくり来るものを解答してみましょう!
不規則なものも多いので注意が必要です。
こちらのYouTuberさんがとても素晴らしい資料を配布していらっしゃったのでぜひ参考にしてみてください!
問2:多義語 (mot polysémique)
こちらも知識が問われる問題です。二つの文の虫食いに当てはめるのにふさわしい単語を語群から選びます。大体の人は2択まで答えを絞れるかと思います。2択まできたら消去法で選ぶようにしましょう。
「一つ目の文にはバッチリだけど、もう一つには当てはまりそうにない、、」という単語と「二つともパッとこないけど、、」という単語があると思います。この場合は後者が正解という例が多い気がします。
テキトーな解説ですみません!笑
問3:前置詞選択(préposition)
こちらはイディオムの知識が必要になってきます。5点分の得点しかないのであまり悩む必要はないと思います!普段からフランス語の文章の音読などをしていれば、口が覚えてるということもあるかと思います!
問4:動詞の活用(conjugaison)
文章に相応しい時制を選ぶためにも、前後の文章の意味をきちんと把握するようにしましょう。
三人称単数ER動詞の場合、活用の選択肢は以下のようになります
- 不定詞のまま ( …er )
- 半過去 ( …ait )
- 大過去 ( avait …é )
- 複合カコ ( a …é / est …é)
- 現在分詞 ( …ant )
- 単純未来 ( …era)
- 条件法(過去・現在・未来)
- 接続法(過去・現在・未来)
- 受動態 ( est …é )

などといった選択肢があります。条件法や接続法といった文法については確認しておいてください!他にも形容詞の♂♀、代名詞la/lesの後の過去分子の♂♀の違いにも気をつけたいところです。
問5:文章穴埋め
この問題では読解力が試されます。文章全体の意味を理解できるように努めましょう!
問6:文章内容一致
問6は全問正解で16点入るので、ここで得点を稼いでおきたいところです。
全得点の1割以上も占めるこの問題、実はそんなに難しくありません。飛ばし読みするのではなく、落ち着いて内容を掴むように心がけましょう。
テキストは3〜4段落で構成されているので、段落ごとに問題になっている部分を答えていった方が効率的だと思います!
引っ掛け問題がたくさんあるので設問はしっかり読むようにしてください!
問7:日本語要約
フランス語のテキストを読み、尋ねられた内容について25〜45文字程度の日本語で回答します。
先に日本語の部分を読んでおくとフランス語の文章の内容が入ってきやすいです!模範解答を見ると、あまり情報を詰めこまなくても、要所を一言でまとめるくらいで十分だと思います!
問8:和文仏訳
3〜4行の日本語の文章をフランス語に訳します。
テキスト自体は簡単そうに見えますが、いざ訳すとなると難易度が高いんですよね。日記を付けたり、独り言でも良いので普段からアウトプットすることを心がけたいですね!
接続詞などをしっかし覚えておくと文章が滑らかに繋がります。
当日頭に入れておきたいこと
- アクサン記号を付け忘れ・単語の性別に合った語尾をしているか見直す!
- フランス語は同じ単語の繰り返しを嫌うということ!
- ”直訳”しなきゃいけない訳ではないということ!(できればフランス人の言い回しに近づけたい)
書き取り問題 (Dictée)
フランス語の書き取りです。
普通の速さ→ゆっくり→普通の速さ と音声が3回再生されます。
1度目の再生からメモを取ろうとするのではなく、内容を理解することに全集中しましょう。話し手の性別、周りの状況などしっかり把握しておくことで2回目の書き取りがスムーズになります。
書き取れなかったところには何か印をつけておき、最後の再生で逃した部分をしっかり拾えるようにしましょう。
記号に関しての補足
; point-virgule
: deux-points
? point d’interrogation
! point d’exclamation
“ Guillemets “

アクサンテギュ”é” や女性を表す”e”などを忘れないように見直しましょう!
聞き取り問題1:文章穴埋め
別の紙にメモを取ったりするのではなく、直接穴埋めをしていくのが個人的にベストではないかと思っています。
というのも、こちらの解答の10個の単語のうち8個くらいは音声に読まれる表現がそのまま入ります。残りの2割は少し内容にそって表現を変える必要があります。

8割取れれば満足です!
聞き取り問題1:内容一致
こちらの問題でも8〜9割ほど取りたいてすね!
テキストが3回、問題文が2回ずつ読まれるのでしっかりとメモしながらリスニングに取り組みましょう!引っ掛け問題もいくつか混じっているので慎重に考えてみてください!
まとめ:仏検準一級一次試験の対策と感想

最後まで読んでいただきありがとうございます。仏検対策の参考になれば嬉しいです!
大問6、ディクテ、聞き取り問題で8割、その他の問題で半分正解するとで77点になるので合格点に届きます。こう考えると意外と気楽になるのではないでしょうか!
次は二次試験対策編で会いましょう!もしよければメルマガ登録してみたください!
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